バケツ一杯の洗車術


参考仕上げ

BMW 635csi ダイヤモンドブラック


少し離れて見ると、こんな状態です 近くで見るとこの状態です 黒のボディによく見られる状態ですね
仕上げ前の汚れた状態をご覧下さい ・・ これだけ汚れていたとしてもバケツの1杯の水洗いでキレイになりますよ


このBMWも先にお伝えした 「BENZ Sクラス ミッドナイトブルー」 と同じく販売車両です。
同じ場所に置いてありますから汚れも同じように付着しています。
ホコリが積もった上に雨と汚れでBENZと同じ状態の汚れ方になっています。


資料として皆さんに見て頂くボディは、これくらい汚れたボディの仕上げでなければおもしろくありませんよね。
キレイな状態の車のボディを仕上げても 「驚く仕上げ」 になりませんから敢えて同じ場所での仕上げになり
ますが車種を変えてお届けいたします。


この状態の汚れをバケツ1杯の水洗いだけで仕上げますから 「キズが入るのでは?」 との事に皆さんは一番の
関心があるのではないでしょうか(笑)
その辺りの事も含めてボディの仕上がり状態をジックリとご覧下さい ・・ 隅から隅までご覧遊ばせ。
そしてバケツ1杯の水洗いを、やってみようと思った方は是非お試し下さい ・・ 目から鱗の仕上げができますよ。


一つ、この汚れた状態のボディを見て何か気付いたことはありませんか?
正面から向かって壁際のボンネットの汚れ方が内側部分と比べて少ないのが。
これは壁際の屋根の一部分が無いからですよ ・・ 雨が多く直接当たる部分は汚れが流れ落ちます。
理由は保護膜効果によるものです。
それだけ保護膜は車のボディに必要なものになります ・・ コーティングをしていても、していなくても(^^)/



では、バケツ1杯の水洗いの開始です


■ 2006年09月25日 仕上げ

   このBMWの仕上げは、師匠の下で洗車ビジネス講習を受けている方に仕上げて頂いております。
   講習10日目の方ですからバケツ1杯の水洗いに慣れて、どんな色のボディでも楽に仕上げる事ができます。
   地面に水の痕跡が見当たらないでしょう。
   仕上げ場所を汚さずに水洗いができる事を物語っています。
   皆さんの愛車も周囲を汚さずに仕上げることができますよ ・・ どこでもできる便利な水洗い術です。

ボンネット半分の汚れが水洗いでキレイになりました バケツ1杯の水があれば出来る洗車術です



■ この方の仕上げ順序

   ボンネットから始まり、フェンダーに移ります。
   次にフロントガラスに移動して屋根とリヤウィンドウを仕上げます。
   その次にドアガラスを仕上げる事で高い位置の部分が半分終了です。

   次に側面のドアとリヤフェンダーを仕上げてからトランク、リヤバンパーに移ります。
   それから反対側に移ってリヤガラスから屋根、フロントガラスまで仕上げます。
   残ったドアのガラスを仕上げれば高い部分が全て終了します。

   そして側面のリヤフェンダーからドアを仕上げてボンネットの残った半分を仕上げてフロントフェンダーに移ります。
   最後にフロントバンパーを仕上げて完了です ・・ これで1週回って元の位置に戻って来ましたね。
   
右回りでも左回りでも自分の好きな回り方をして下さいね。



■ このBMWの仕上げ時間

   ちなみに、この研修者の方がBMWを水洗いで仕上げる時間は30分切っています。
   水洗いは、ピッチレスコートで仕上げるよりも丁寧に仕上げる事に気を使います。
   ボディコンディションが良ければ、この後のクリーティングコートでの仕上げは 「スポンジ塗り30分・タオル拭き15分」で
   仕上げることができます ・・早くも無く、遅くも無い誰にもできる作業時間です。
   水洗いと保護膜の仕上げに1時間くらいですね ・・ でも、それが出来るのは少しコツが解った場合ですよ。
   仕上げに慣れるまでは余分に時間を要すると思って下さい ・・ でも時間よりも丁寧にマイペースで仕上げましょうね。

   コツが解ってくればテクニックは自然と上達します。
   無駄な作業を省けるようになりますから仕上げる時間が早くなります ・・ すべては慣れる事に尽きます。

どこにでもある普通のタオルで水洗いですよ 線状のキズが入らない洗車が簡単にできます


ボディを女性だと思って優しく撫ぜるだけです(笑)      ~ 汚れが残っていた壁側のボンネット仕上げ ~

■ 拭き取りタオルには必ず空気を含ませるのが基本

   YouTubeを見て頂ければ解りますが、水を絞って水滴を吸い取るタオルには必ず、
   毎回空気を含ませて(ほぐして)から仕上げを行います。
   理由はタオルを柔らかくして水滴を吸い取り易くする為のコツです。
   柔らかいタオルはボディ表面の摩擦軽減になりキズ防止効果に優れるからですよ。


■ タオルは平らに整えて使うのがコツ

   写真を見て頂ければ判ると思いますが全ての写真はタオルが平らになっています。
   手の平サイズのタオルに、優しく手の平を添えるのが水洗いのコツですよ。

   タオルが折り曲がっている部分は完璧に水滴を吸い取れません。
   また手の平がタオル面に平らに接着してない場合、もしくは曲っている場合は、
   タオルの接地面に隙間ができます。
   この場合も水滴が残る仕上げになりますから気をつけて下さい。
   タオルも手の平も 「常に平ら」 にする仕上げ方を忘れないで下さいね。




~ 仕上がった状態です  ・・  この仕上がりはピッチレスコートで仕上がった状態になります ~

ピッチレスコートの保護膜があれば超簡単仕上げ あの汚れが水洗いだけでこの様になりますよ

研修者の仕上げに専念していましたから、水洗いの仕上がり写真を撮影していませんでした。

ピッチレスコートで仕上げると、このような仕上がりになります。
ちなみに、このBMWはコーティング加工ボディです。

コーティング加工をして水洗いだけしているボディをピッチレスコートで仕上げると、コーティング加工をした時の質感に甦りますよ。
コーティングをしてもアフターケアは必ず必要だとご記憶下さい。



■ ボディの汚れはどこに?

   水洗いをご覧のすべての皆さんが必ず思う事ですね ・・ ボディについていた汚れはどこに行ったのかとね(笑)
   ボディの汚れはタオルに吸収されていますよ ・・ それが答えです。

   なぜ、バケツ1杯の水洗いで普通のタオルを使いながら、きれいなボディの保持が可能なのかに
   ついて説明しますね。
   無駄が無い仕上げ ・・ 簡単で楽な仕上げ ・・ 尚且つキズが入らない状態を保持できる水洗いだからですよ。



   汚れはタオルの編み目の中に入ります。
   ボディにタオルを滑らせてもキズが入る度合いを極力軽減できるのは、タオルが汚れを吸収するからですよ。
   タオルに力を加えてゴシゴシ擦るのではなく、空気を含んだ柔らかいタオルをボディに当てる事で、汚れをタオルの
   網目の中に吸収する事で塗装面に線状のキズが入る度合いを究極に防止できます。
   他の洗車方法とは異なる仕上げ方という事です ・・ ここが大きな違いになります。


   一部分の水洗いを行い、次に仕上げる前には必ずバケツの中でタオルを濯ぎます ・・ ここがポイントです。
   一度、水を含ませたタオルで次から次へと水洗いを続行しません。
   必ず部分仕上げの度に、バケツの中でタオルを濯ぎます ・・ YouTubeをご覧の方はよく解ると思います。
   この濯ぎの時に、タオルの網目に取り込まれた汚れを落としている訳です。
   仕上げるタオルは常に汚れを取り除いて、きれいなタオル面を使うのがバケツ1杯の水洗いの大きなコツです。

   バケツの水を捨てる時に底をご覧下さい ・・ 汚れが溜まっているのが確認できますよ。



まだ水洗いしてない状態です この角度から見ればよくわかりますね 天井の幅の分、雨で汚れが流れ落ちた訳です
ご覧の状態の屋根です


9月25日から、この日まで一度も手入れをしていない状態のボディです。

屋根が無い部分だけ雨が降れば積もった汚れが流れ落ちます。
2ヶ月前に、ピッチレスコートで作った保護膜効果を見て取れますね。
雨の時の走行でも、かなり汚れが流れ落ちますから保護膜が大事な役割を発揮します。

写真をよく見て下さいね。
水洗いをしてないのに屋根の下部分だけ、結構キレイな状態を保っているでしょ。
ピッチレスコートの保護膜効果です。
2ヶ月経ったボディでも保護膜がシッカリとボディに居座っているのが判りますね。
汚れ付着防止効果です。




ちょっと変わった趣向でボンネットを横断した水洗い この仕上げ方も状態を判るのに効果あります
ボンネットを左右に横断する水洗いをご覧下さい
水洗い部分を確認しましょう


この汚れが1枚のタオルの水洗いだけで除去できます 普通はフロントガラスからボンネットの鼻先方向に水洗いを
行いますが、今回は敢えてパターンを変えてみました。
同じ仕上げの写真だと、おもしろくありませんからね。


水滴の吸い取り写真に丸く天井のライトが映っています。
輪郭がクッキリしています ・・水滴が残って無い証しですよ。
それとボディ自体も深みのある色艶で仕上がっています。


保護膜さえシッカリと作ってやれば単純な水洗いでも、これだけ
きれいな状態に仕上がることを判って頂けたと思います。
保護膜が水洗いを楽に、そして簡単にしてくれますよ。
水滴を吸い取っています



■ 水洗いで落ちない汚れ

   
水洗いで落ちない汚れは無理に取らずに置いておきます。
   タオルでゴシゴシ擦って取ることはしませんよ。

   水洗いで落ちなかった汚れはピッチレスコートで除去します。
   これが一番ボディに適した優しい仕上げ方になります。




■ 水洗いの際にタオルがまったく滑らずに、ちくわのように丸まる状態の時


   
保護膜が無く最悪の状態ですね
   ピッチレスコートで作った保護膜でも、余りにも長く期間が経つと効果なくなります。
   でも一般市販の粗末なカーケア用品と違って持ちはいいですよ。


   
タオルが丸まってちくわになる場合も、無理をして水滴をタオルで完全に吸い取ることはしません。
   水滴が残っても構いませんから、できるだけの水滴をタオルで吸い取るようにしましょう。
   タオルが滑らないと言う事はボディに保護膜が無く荒れている証しです。
   摩擦をできるだけ避けましょう ・・ 後はピッチレス仕上げに任せましょう ・・ これが一番です。


   水滴が残っていてもピッチレスコートで仕上げると完全に除去できます。
   保護膜を形成しながら深みの色艶になるのと同時に残っていた水滴は完全に無くなっていますよ。

   不安な方は部分仕上げで一度試して見て下さいね。



特に黒色ボディで保護膜が無い場合は、タオルで擦らずにピッチレス仕上げに重点を置きましょう

水洗いと保護膜はボディの保護者みたいなモノですよ



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光沢が色あせないバケツ1杯の洗車術
BMW 635csi 参考仕上げ

黒のボディ・ケアでわかる超洗車術の効果
ピッチレスコートの保護膜と水洗いの相乗効果抜群

細野/美装
~ SINCE 2013 ~
どこでも気楽にできる洗車術です
黒色ボディに優しい水洗いができますよ



車にコーティングをすると普段の手入れは普通の水洗いだけで、いつまでもキレイなままで維持できると思っている人は大間違いですよ。
だって車を買う時にセールスマンが、そう言ってたからと鵜呑みにしている人は大変奇特な人ですね(笑) 

・・ 実際はどうですか? キレイなままで2年でも3年でも維持できていますか? もしおかしいなと思ったら、そして気付いたら、この私 細野に相談して下さい。


目が覚めるアドバイスをして差し上げますよ。 バケツ1杯の水洗いよりも先に、 ピッチレスコートで大切な愛車の気になる部分を少し磨いてみて下さい。
磨くと言うとゴシゴシと疲れるイメージがありますね ・・ 言い換えれば、軽く撫ぜて下さいと言う方が適した言葉になります。

一瞬で色艶が変わりますからね。変わるというよりは目が覚めるような光沢が甦ると申し上げましょう。

ガラスコーティングにしても、チタンやポリマーコーティングにしても、只単の水洗いだけでは愛車のボディはくすみますよ。
まして色が濃いボディなら擦りキズのような線状のキズが目立つ事になります。 コーティングをして水洗いだけと言っているセールスマン、業者にはご注意を。

一つ付け加えておきますね ・・ コーティングキット足る物がブランド名でありますが、はっきり言って粗末品です(笑)
使って見て効果が無ければピッチレスコートを1本買ってお試し下さい ・・はっきり言ってブランド名が入ったコーティング・メンテナンスキットなんてメじゃ無いですからね。

・・ 効果抜群で凄いですから! 話を元に戻しますが、まともな人なら、ちゃんとしたケア用品で手入れをして下さいね ・・ と言うはずです。

同じコーティングをするなら良い業者とお付き合いしましょう。 良い業者とは嘘、偽りを平気で言わない商いをしている普通の人です。
親切丁寧にアドバイスしてくれる方のことですよ。 そう言う業者なら安心して大切な愛車を任せらるのではないでしょうか。


ろくでもない業者、知識が無く、只コーティング施工を進める無知なセールスマンが圧倒的に多いのでご用心、ご用心です。
コーティングをしても適したケア用品で手入れをしなければきれいなボディ維持ができないと記憶下さいね。



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