２０２３年 ２月２４日～２５日　　　　　FERRARI testarossa ピッチレスコートで仕上げる参考例 ボンネットで見るくすみ落とし ムラ無く整った色になる基本仕上げのコツ －　車のくすみも種類いっぱい　－ くすみと言っても色んなジャンルがありますよ。 薄く膜を張ったくすみもあれば、水垢のように厚みになった層のくすみもあります。 またそのくすみの中に埋もれて隠れている鉄粉混じりもあれば汚れが固まったくすみもあります。 季節に選っては花粉が雨で固まって粒々状になりしつこくこびり付いているくすみもあります。 という事は仕上げ方も色々有ると言う事です。 このテスタロッサで見るくすみ落としは基本の仕上げ方になります。 基本の仕上げ方でほとんどのくすみを落とせます。 くすみ落としの参考にして下さい。 －　今回使うスポンジは３コです　－ 理由は頑固なくすみだからです。 ほとんどのくすみはスポンジ２コで落とせます。 １コ目のスポンジ くすみの大部分を取り除きます。 ２コ目のスポンジ 残ったくすみを取りながらスポンジ戻しで状態確認します。 ３コ目のスポンジ きめ細かな保護膜表面に仕上げます。 ～　１コ目のスポンジを使う理由　／　写真にある黄色い丸スポンジ　～ 新品のスポンジは表面が硬く粗いのでくすみを取り除く効果に優れるからです。 柔らかいスポンジを使うとくすみ除去に手間と労量が必要になると共にムラが残る仕上げ方になります。 ～　２コ目のスポンジを使う理由　／　ピンク色した角スポンジ　　～ 写真を見てもらうと判ると思いますが使い初めてまだ間が無いスポンジを使います。 表面がまだ固いので残ったくすみ除去に適しています。 それと同時にスポンジ戻しに使えます。 スポンジ戻しをするとピッチレスコート膜が塗装面から消えたようになります。 仕上げている部分の確認が容易に出来る便利な仕上げ方になります。 ～　スポンジ戻しとは　～ 仕上げ面にピッチレスコート膜が残っていると タオルで拭き取ってからでないと仕上がった部分の確認ができませんね。 スポンジ戻しを使うと 塗装面に見えているピッチレスコート膜をスポンジに戻せます。 という事は仕上げている部分がクッキリ見えて状態の確認が出来る事になります。 タオル拭きが必要無いくらいにまでクリアーな仕上げができます。 ～　スポンジ戻しは超簡単です　～ スポンジを押さえる事無く軽く　「縦 ・ 横 ・ 円」　を描いて滑らせるだけです。 反対に力を入れてスポンジを押さえる滑らせ方をすると ピッチレスコート膜がスポンジに戻らず残る事になります。 スポンジ戻しが男性より女性の方が上手なのは力を入れないからです (笑) ～　３コ目のスポンジを使う理由　／　使い込んで黒くなった角スポンジ　　～ 薄くても残ったピッチレスコート膜を完全に取り除くのと同時に 保護膜表面をきめ細かく仕上げてくれます。 保護膜表面がきめ細かく整うと汚れ付着防止効果がアップします。 黒くなって汚れたからと処分するのは早合点ですからきめ細かな保護膜仕上げに使うように保管しておきましょう。 －　３種類のスポンジ確認　－ くすみ落としの極み仕上げにベストな３種類のスポンジが超役立ちます。 １／黄色い丸スポンジ ２／使い始めの角スポンジ ３／使い込んだ角スポンジ １／黄色い丸スポンジ ピッチレスコートに付属しているスポンジはピンク色した角スポンジです。 写真にあるような黄色い丸スポンジでもなくてもピンク色の角スポンジで十分くすみ落としが出来ます。 黄色い丸スポンジは主にソリッドホワイトの頑固な水垢落とし用に使っていますが 今やソリッドホワイトの車はほとんどお目に掛かれないので敢えてこの黄色い丸スポンジを使った次第です。 皆さんはピンク色の角スポンジで仕上げて頂ければ十分対応できますよ。 スポンジ面が粗い新品の角スポンジを使ってくすみ落としをしましょう。 ２／使い始めの角スポンジ まだまだスポンジ面に粗さが残っているのでくすみ除去に使えます。 それとスポンジ戻しにも使える二刀流仕上げのスポンジとして便利に使えます。 スポンジ戻しで仕上げ面が綺麗になったらタオル拭きで仕上げを終える事もできますが それでは勿体ないので、もう一手間掛けて保護膜面をきめ細かく仕上げるのに使い込んだスポンジで手入れしましょう。 ３／使い込んだ角スポンジ 手間と言ってもほんのわずかな時間で出来る仕上げ方になります。 この様なテスタロッサのボンネットならスポンジをササっと滑らせる仕上げなので掛かる時間はほんの１５秒くらいです。 それくらいで保護膜表面が整った仕上がりになります。 使い込んで、黒ずんで、汚れたこの様なスポンジなんですが凄いパワーを秘めていますから重宝しますよ。 ～あれっ？　と思われた人に一言　～ 黄色いスポンジに赤い色が付いているのを見て 塗装が剥がれているのではないかと思われたことでしょう。 そうです！　・・　半分当たりです (笑) これは新たに塗装を削って赤い塗料が付いたのではなく 劣化していた塗料が取れたに過ぎない事です。 黄色いスポンジが赤くなっていますから そう思われたでしょうが、お役目を終えた赤い塗料が 無くなる事で新たな塗装劣化を防ぐことになります。 弱った塗装をシッカリ保護するのがピッチレスコートが持つ豊富な特性の一つになります。 どういうことかと言えば、このテスタロッサの例で言えば、劣化して役目を果たすことが出来なくなった 赤い塗料を取り除いてからピッチレスコートの保護膜が塗装をガードする事になるからです。 一般的に飛び交う言葉に経年劣化とか、　洗剤劣化とか、　ケミカル劣化とかがあります。 いうなればその場限りで綺麗になっても塗装にダメージが残る事で塗装と言うか塗料が弱まる事です。 それに加えて紫外線劣化もありますから、ようは塗装という塗料は年々弱って行くという事です。 このホームページの参考資料の中でよく皆さんに 伝えている言葉にピッチレスコートが染み込むとか浸透して行くとかを申し上げています。 車の塗装の表面だけがキレイになるだけではなく 塗装内に染み込む事で塗料が弱らずに長持ちする効果が有ることを意味している言葉です。 よって今回のこの仕上げで見ていただいている黄色い丸スポンジに付いた赤い塗料は 弱ってお役目御免になった残骸だと思って下さい。 ピッチレスコートは塗装に染み込むと同時に弱ってきてもまだまだ役目を果たせる塗料を しっかり押さえ込んでプロテクトしてくれます。 なので黄色いスポンジに赤い塗料が付いても本塗装は大丈夫だという事です。 赤いソリッドの塗装に良く見られる劣化ですから 少々赤い塗料がスポンジに付いたとしてもご安心くださいませ。 仕上げを重ねる事で赤い塗料の付着量が無くなって来ますよ。 その分、塗装が生き生きした結果になります。 いままでに何百台を越えるフェラーリやランボルギーニの仕上げの中で この手の状態のボディをも数多く手掛けて来ていますから皆さんに参考として伝えて行けるわけです。 もちろんピッチレスコートを含む ４種類のクリーティングコートを対象にした経験と結果によるものですよ。 他のワックスやケミカル用品に関しては全くの知識無しです。 まして今までにカーケア関連のネットを見たことが一度も無いので全て自身の経験によるもので伝えております。 手掛け仕上げを極めるのにピッチレスコート効果は凄すぎですぞ！ －　さぁ～　それではボンネットを参考に基本仕上げを見て行きましょう　－ 円を描いて　「横向き」　にスポンジ塗り 円を描いて　「縦向き」　にスポンジ塗り ピッチレスコートを塗る基本は　「縦 ・ 横 ・ 円」　の　「三方向塗り」　になります。 この塗り方が基本と言うのは 隙間ができないようにすることでムラの無いきれいな色合いに仕上げる為です。 上の２枚の写真で判るように最初に塗るピッチレスコートは細かい円を描いて塗り進みます。 次に戻りながら塗り終わった円に半分被せて塗り重ねて行く仕上げ方をします。 これで漢字の　「井の字」　または将棋の　「碁盤の目」　のように塗れました。 この時点で井の字にしても碁盤の目にしても真ん中部分に空白が生じていますね。 この空白を埋める塗り方が　「縦 ・ 横」　のスポンジ撫ぜです。 ピッチレスコートを塗った余剰膜があるのでそのままスポンジ撫ぜすると伸びて空白部分が埋まります。 これで隙間が無いスポンジ塗り仕上げが出来る事になります。 指の左と右で　「縦塗り ・ 横塗り」　がお判り頂けますね。 細かな円を描いての　「縦塗り ・ 横塗り」　が終わると 次はその上から隙間を少しでも埋める為に大きな円を描いて塗り広げます。 下の写真３枚が大きな円を描いた塗り方の様子です。 ボンネットの真ん中辺りからバンパーに向かった側がそうですよ。 角度を変えた３枚の写真で見ていただいています。 では下の２枚の写真でボンネット全面を　「大きな円」　で塗り伸ばしたのをご覧い下さい。 同じ写真なのですがフラッシュを使うと塗装は鮮やかな赤色になりますがピッチレスコート膜が見辛いですね。 左側の写真はフラッシュ無しで撮ったものですがピッチレスコート膜がよく見えます。 この仕上げの参考例で写真の色が異なるのはこう言うだと思って下さい。 判りやす方の写真を資料として使いますからね。 ではこの大きな円を、使い始めて間が無いピンク色が残っているスポンジで 完全に隙間を埋めながらスポンジ戻しを行います。 ボンネット仕上げの前にヘッドライトの横を見てもらいたいので先にお伝えします。 ～　ヘッドライトの横です　～ ピッチレスコートを塗ると見えなかった このような粒々の汚れが浮いてくることが良くありますよ。 カメラズームを使わずに接写で撮った状態です。 左上の写真は少し距離があるところからです。 左下の写真はグ～ンと近づいた写真です。 右下の写真は汚れが取れて行く写真です。 ピンク色が残った角スポンジで仕上げています。 「縦 ・ 横 ・ 円 ・ 斜め ・ 逆円」　など四方八方からスポンジで撫ぜると汚れ除去が早くできますよ。 円だけとか、一方向からのスポンジ撫ぜだけとかは手間が掛かる仕上げ方になりますので 色んな方向からピッチレスコートを染み込ませて行きます。 すると下の写真のように仕上がります。 ３枚の写真で仕上がり状態を確認ください。 粒々の汚れが取り除けました。 更に色艶が蘇りました。 それにもう一つ言えば ピッチレスコート膜が残っていませんでしょ。 この仕上がり状態はタオル拭きをしていませんよ。 これがスポンジ戻しです。 タオル拭きが必要無いくらいに仕上がるということです。 粒々の汚れが頑固にこびり付いていたので少々力を入れてスポンジ擦りをしました。 ピッチレスコートを塗ると一瞬で保護膜が出来るので ある程度の力を入れてスポンジで擦っても線傷が入らない仕上げができます。 写真で見てのような仕上がりになりますから弾力性がある保護膜は超有難いものですよ。 ぜひ特殊な保護膜効果を実感して下さい　・・　思わずおっ！　てなもんで小声が洩れますよ (笑) ではボンネット仕上げに進みましょう。 －　ボンネットをスポンジ戻しで仕上げます　－ 大判写真でとことん見せますよ。 角スポンジで横向きに撫ぜたのがスポンジの幅で判りますね。 縦 ・ 横を使うとこのように仕上げている部分にピッチレスコート膜が無くなり 状態確認が出来るようになるのがスポンジ戻しです。 さらに円も交えたスポンジ戻しでボンネットの右側半分を仕上げます。 残っていたピッチレスコート膜がスポンジに戻ってこの様にクッキリ仕上げ面を確認できます。 角度を変えて見るとこのような状態です。 タオル拭き無しでここまでの状態になりますから タオル拭きが必要無くなるのを理解していただいたことでしょう。 ヘッドライトにくすみが見えますがここはまだ仕上げていません。 同じようにボンネットにあったくすみが無くなっているのを確認ください。 ボンネット全面がスポンジ戻しだけで仕上がりました。 フェンダーはまだ仕上げて無いのでこのようにくすみがあるのが判ります。 ヘッドライトに見えていたくすみも無くなりスッキリしました。 正面から見るとこのような仕上がりになっています。 角度を変えて少し離れて見るとこんな感じです。 ボンネットが仕上がったので今度はフェンダーのくすみ落としに進みます。 ちなみにこの仕上がり状態はスポンジ戻しだけですからタオル拭きはしていませんよ。 皆さんは先ずはタオル拭きを入れた仕上げでテクニックを向上させて行きましょうね。 その内にタオル拭きを必要としないスポンジ戻しが出来るようになりますよ。 チャレンジあるのみです。 スポンジを使っただけの手掛け仕上げで出来る車のくすみ落としです 元のページに戻る 　 copyright (C) 1989.akicarwash All rights reserved.